親方の仕事

「へーーーー ご主人も料理をするんですか」
たまにお客様に言われることがあります。


ホームページをご覧になっている方は「こいつは多分料理もするのだろう」と思っておいででしょうが、店においでになって、お酒の話しをお座敷で聞いておられると「この人はお酒の人」と勘違いされるかもしれません。


「親方はお部屋で掛け軸を選んだり、お花を活けたり、器を選んで、調理場では職人をあごで使っているんだと思ってた」とおっしゃった方もいます。


私ってそんな優雅に見えます???(ないない、絶対ない)


実際には、仕事の9割は料理です。頭であーでもないこーでもないと考えているのも9割は料理のことです。


現在、調理場だけでも10代後半から20代の若い者が5人ほどいて、しごとのすべてが分業化されていますので、私が魚の下処理から野菜の切りそろえまでやることはありません。


が、
仕入れはすべて私がしますし、すべての皿に私の手がかかり、塩の一振もおろそかにしていません。


ですから、まずけりゃ私の責任。
お客様の足が遠のいても私の責任です。


お酒に興味がある方のは申し上げにくいのですが、料理:酒=9:1程度で今のお酒のラインアップはできています。力のある酒屋さんとのお付き合いの下地があればそんなものです。


それほど、酒屋さん達がすごいって事なんですが。