ペン
幸いなことに、PCのおかげでネット上ではばれていませんが、私、とんでもない悪筆です。
「ミミズがのたうち回った」と言う表現以上、ミミズだってもう少しマシ、くらいにひどいものです。
なのに、ペンの類が好きです。
道具がよければ、美しい字になるわけではないのに、書きやすい万年筆、ボールペン、美しいペンについ魅せられています。
現在も、何本かのペンを仕事で使っていますが、知り合いの万年筆屋(最近少なくなりました)が珍しくセールをやっていたものですから、普段使いのボールペンとインクをと思って伺いました。
メーカー品にしてはお安い、パーカーとラミー、ペリカンのすべて透明なペン、ブルーブラックのインクなどを選んだあと、ご主人が「こんなのものあるんですよ」見せてくれたペンがすばらしい。
イタリアの「ヴィスコンティ」と銘打たれた木箱に入ったペン、スイスの「ガウディ」という名の書斎にあるべきというようなペン。
ひとつは数十万円という値段もさる事ながら、優れたデザイン、美しいフォルム、思わず見とれてしまうような品物でした。
モンブランやペリカンのように、機能的に秀でた筆記具の魅力は、十分承知していたのですが、世の中にはそこから先の贅を尽くしたペンというのも存在するのでした。
大理石とペルシャ絨毯の上だけで生活しているような人々のための、書く道具なのでしょう。
きっと一生持つことはないのでしょうが、うっとり眺めるだけで幸せになれました。
いいなあ・・・・・