ご飯

お酒を飲んだ後はご飯いらない、という方もいらっしゃいますし、お酒中心の料理屋ではコースの中にご飯ものやデザートを取り入れない処も多くあります。


私自身は、ご飯もしくは麺を食べないと食事が終わった気がしません。ましてやデザートのない食事なんて何かを置き忘れたようで気持ちが落ち着きません。


店では90%以上のお客さまが、量の多い少ないはあってもアルコールの類を召し上がりますので、長い間お茶漬けをメインにご飯をお出ししていました。


料理の献立は変わっても、ご飯はいつもお茶漬けというのが果たしてよいものかどうか、お漬け物同様この何年か課題の一つでありました。(お漬け物はなんとか体裁が整ってきています)


季節の炊き込みご飯、麺類・・・・・


いづれにしても、ご飯自体をさらにおいしく炊きあげたいという思いは、ずっと持っていたのです。


普段は大型のガス炊飯器で、それはそれなりにある程度以上のご飯が炊けます。


ハガマ、土鍋など試してみても、やはりかなりの習熟した技術が必要ですし、二人三人でおいしく炊くのはとても難しいものです。


そこで最近見つけたのが、お付き合いのある新潟の酒屋さんで紹介してくれた、伊賀焼きの土鍋。蓋が二重になっていて、蒸気の抜ける穴に工夫で、説明書通りに炊くと少人数でもとてもうまく炊けます。特許でも取るのではないかと思われるほど、魔法のようにふっくら米が立ってできるのです。(一般でも手に入りやすそうな土鍋です)


新米でこの3〜4日お客さまにお出ししてみると、評判も上々。


この鍋をきっかけにご飯の献立をさらに充実させてみたいと思っています。


今は、富山コシヒカリの新米に、新イクラの醤油漬け、漬け物も赤蕪が登場し始めました。