ヤマンバギャル

渋谷辺りでは、すでにヤマンバギャルは、グッと少なくなってきているという話を聞きました。


私ン処へ、この手の若者が来店することなどあり得ないと思っていたら、一ヶ月ほど前来ました、いえ、いらっしゃいました。


もちろん、単独ではなくて、ご家族と一緒です。


お父さんは力のある職人さんで、「素顔は美しそうなのに、アーーアこんなにしちゃって・・・・」とは口が裂けても言えません。


先付けに使っていた茄子をお母さんにあげていたのを見て、賀茂茄子の煮物を彼女の分だけ違う内容にすると、「お気を使っていただいて、ありがとうございます」と言う、じゃなくて、おっしゃるではありませんか。


ちゃんとしてるじゃないの


彼女の一言で、見る目が違ってきました。


外見を除けば、普通の、というより、きちっと躾られたお嬢さんでした。


人間やっぱり見た目です。


その一週間後くらいにお得意さまのお父さんといっしょに見えた娘さん。


父と娘二人でで食事に来るなんて、世のお父さんが聞いたら泣かせる話じゃありませんか。


シンプルな、が、上質な生地の白のブラウスに、ダークなタイトスカート。存じ上げているお母さんのセンスの良さをしっかり受け継いでいます。


十歳若かったら、生真面目な私でも(?)声かけてるな、という清楚な美人です。


お二人のお話はどうやら勉強のことのようですが、終始和やかないい雰囲気の親子でした。


お帰りの時に「大学に通ってらっしゃるンですか?」とお嬢さんに聞くと、


「いえ、私高校一年です」(市内でも一番の進学校でした)


!!
私が十歳若くても、声かけたら犯罪になっちゃうぞ。