今年の夏休み
夏休みに旅行に出かけるのは、ひたすらのんびりするためです。
で、
山梨 小淵沢へ出かけてきました。
このところ海が続いていたので、たまには山へ、という単純な理由です。
さらに、それまで気に入っていた真鶴の小さなホテルに最近ちょっと不安があって、もっと良いところをと探していてもしました。
ネットや友人から仕入れた情報で目星をつけた「リゾナーレ小淵沢」は私の理想からすると少々外れていて、
部屋数190
プールがでかい
カラオケルーム、ゲームコーナーがある
子供が多そう
近所にあまりいい料理店が見あたらない(一軒はあるけど)
まっ、部屋はちょっと贅沢をしておいたので、部屋でのんびりすることと散策をすることで満足しておけばいいか、と車を飛ばしました。
到着と同時に、ロビーでイライラ子供を叱りまくる父親に出合い、スパを併設した大きな屋内プールは芋の子を洗う様、常にピーピー愚図る子供はいる・・・・・
(子供大歓迎を掲げる私ン処は、何と上質な家族連ればかりか)
頭痛くなってきました。
席を予約しておいた、メインダイニングのイタリアンレストランも夏の大観光スポット、大きなホテルであることを考えれば、期待をする方が間違っています。
が、
ここのイタリアンのディナーがよかった。
アンティ パスト、パスタ、セコンド ピアットそれぞれ5種類くらいからチョイスできて、どれも好ましい献立、ワインも標準的なものから、モンテ プルチアーノ、トスカーナを中心にかなりいいものまで揃えてあります。
各皿のチョイスとお奨め、ワインのお話でマネージャー兼ソムリエらしきスタッフの気持ちをグッと掴んでおけば、サービスも間違いない心地いいものが得られます。
こういう期待をもてそうなメニューとサービスを見たときには、少々無理をしてもいいワインを頼むに限ります。
ワインの仕入れには力を入れているのが見てとれますし、そこを賞賛しつつお奨めを聞けば間違いなくいいものを紹介してくれます。
ワインのすばらしさが料理を2倍おいしくしてくれるはず。
期待通り、トスカーナのワイン(イタリアワインの作り手の名前はすぐ忘れてしまいます)は、サンジョベーゼとは思えないほど濃厚で酸味よりもタンニンの主張が強くて、しかもそのタンニンがシルキーで気持ちのいいワインでした。
きちっとデキャンターをしてくれ、グラスもリーデルのボルドータイプのグラス
料理もメニューから見える期待を裏切らず、すべての皿が夏の観光地のやっつけ仕事とは一線を画すもの、というより、都会でも人気を呼べる集中力のあるものでした。
メンバーの各人が皆違う皿を頼んでも、サービススタッフが「○○はどちら様でしょうか?」などと聞くことは一回もなく、すべての皿を間違いなくサービスしてくれました。(当たり前のようで難しい)
料理 ワイン サービス、どれをとってもこれまで何度もリゾート地で味わったあきらめ感を見事に打破してくれ、到着したときの頭痛はディナーで完全に払拭です。
部屋に戻る際、マネージャーに2倍の絶賛の言葉を伝えると、名刺をくれて「次回は直接予約の電話を」といってくれました。
メシがうまけりゃすべてよしです。
普通のイタリアンなら全部当たり前のことなんだけれど、リゾート地、オンシーズン真っ直中を考えるとスッゴク評価してしまうのは変?