一味鯛〜尾の身
一味鯛うまかったなぁ
特に腹身の処のうまさは得も言われぬものでした。
体長は1kgクラスなのに1.7kgという肥え方、つまり身長170cmの人が、普通なら65kgなのに100kgあるって感じです。
ただでさえ稀少な魚なのに、活かしで、活かし込んでも生きるほど丈夫で、しかも肥えている。昨年の一味鯛もうまかったけど、ここまでではありませんでした。
身質は活け〆したハタの2日くらい寝かしたヤツに、上品な油が乗っているといったらいいでしょうか。
活け〆のハタでさえなかなか食べられないのですから、こんなこと言っても無理でした。かえって「ワカラン!」とお叱りを受けるだけです。
次回、いい一味鯛が入ったときに即、日記に書き込みますので予約の電話を!!
値段は冬の最上級の平目、活かしのハタくらい・・・・ムチャクチャ高いです。
でも、意地でも使いたい惚れ惚れする魚なのです。
で、
昨日、20年ぶりにお目にかかった「尾の身」
鯨の尾の身です。
巨大な鯨から、わずかに捕れるだけで、最もよく運動する部位ですから、油の乗り方が霜降り牛(ちょっと違うけど)のような品物です。
「捕鯨禁止」が世界中で叫ばれて久しい時代ですから、この先いつ手にはいるか全くわかりません。私が20年ぶり、魚屋さんでも10年ぶりというのですから、もう99%無理かもしれません。
20年前はホンのかけらをつまみ食いしただけでした。
さて、どのお客さまに召し上がっていただこうか。
これもクラクラするほど高いけど・・・・やっぱり意地でも使いたい。
こうやって資産が目減りしていくのでした・・・・・つぶれるかもしれん・・・・・・・・。