ほめられちった

ほめていただいて心底嬉しいお客さまというのがいます。


この方におほめていただいたなら、この料理も自信持ってもいいかな?と思わせる方です。


一昨日のNさん、昨日久しぶりにお見えいただいTさんは正にそういう有り難いお客さまといえます。


美味しいものの本質をよく見極めていらっしゃって、全国の一流店の評価のしかたも的確。


そういう一流店と同レベルで評価されると勘違いしてしまうほど、説得力のあるお褒めの言葉を発してくださいます。


思い上がりはいかんぞと戒めつつ、少なくとも不味かぁないなくらいに謙虚でなくてはいけません。


やはり同じように得難いお得様、Kさんに「小笹の最中」を頂戴しました。


昔からある普通の最中なのにとびきり美味しい逸品です。変わることなく材料を厳選し、職人さんがきちんと手をかけて作ってらっしゃるのが、同じ職人としてよくわかります。


甘みも時代の潮流にのる控えめ・・・ではなくて、しっかり甘く、皮だって全く奇をてらっているわけではないのに「本物」をしっかり主張しています。


当たり前の仕事を当たり前に、一つの妥協がすべての妥協に通じることをしっかり認識して。


私ン処もこういう仕事をしていたい。