オーディオ

音楽がなくては生きていけない、というほど音楽好きな方はたくさんいると思います。


私もどちらかというとその部類です。


鑑賞用のオーディオもできればいいものが欲しいのですが、お高くてなかなか手が出ません。


20代から十年に一回くらいのシステムアップがせいぜいです。


CDの登場によるデジタル化で、アナログ時代のLPを鳴らすことに比べると、今のオーディオは安くてもそこそこの音が楽しめます。


20年前の20万円のシステムが今なら8万円でOKって感じでしょうか。


が、


車の買い換えやお酒の飲み方と同じように(?)オーディオも後戻りすることができません。


今度のシステムはちょっとレベルダウンでイイや、とはなならないのです。


B&W Silver Signaturっていう小さなスピーカーの音に参ってしまったのが7年ほど前。


このスピーカーをならすためのアンプとCD
プレーヤーをあれこれ算段して、私にしてみればフーフーいって揃えられたのが4年前。


ドラム ハイハットのチーーーっていう余韻とか、マーラーの弦のピアニッシモのような繊細な音がクリアで、ベースやバスドラの低音のしまりが良いのが何より気に入っているのですが、こういうのを満喫できるほど大音響で常にスピーカーを鳴らせないのがつらい!


ほら、どちらの音楽好きもそうでしょうが「ウルサイッ!」ってのに虐待されてるでしょ。


音楽の隅々を楽しむのに、BGMをちょっと大きくした程度の音では、メロディーが聞こえるだけじゃありませんか。


Video映画もそうですが、こんなに緻密に音づくりしてるのに細部まで聞いてあげなくちゃ申し訳ないって思うのですよ。ホントに全く。


で、
先日WOWWOWから録画しておいた、チャイコフスキーの4番、ワイリー・ゲルギエフロイヤル・コンセルトヘボウを聞きました。


音が分厚くって、楽曲の豊かさが見事に表現されていています。個人の力量がそのままオーケストラに反映しているような高いレベルの演奏でありました。最終楽章のエンディングの勢いなどはゲルギエフの勢いそのものでした。


そういうことをストレートに感じられるのもSilver
Signaturチャンのおかげです。


でも、オーディオ自慢の方、挑んでこないでくださいね。実はなんにも知らないんだから。