日本中の地方に鮎の川自慢があると言うくらいに、それぞれの地方に自慢の鮎があるといいます。


夏の鮎は本当においしいものです。


もちろん、天然物を塩焼きにして、ドロッとするくらい濃い蓼酢を添えた物は、夏の風物詩そのものです。


鮎に串を打つときには、ホントに西瓜のような香りがします。焼き上がりの熱々は、はらわたの少々に苦みとこけの香りがたっぷりして、ビールには最高です。それまで日本酒を飲んでいても、鮎の時だけはビールにしていただきたい、と思うほどです。


鮎を香魚とはよく言ったものです。


この地でも自慢の川があるのですが、この4〜5年ほどは天然物を入手するのが大変難しくなっています。


四万十川長良川のように川の漁師がいるわけではありませんから、腕自慢の釣り師に頼るしかありません。


そんな腕自慢さえ、昔のようには釣れなくなっていると聞きます。


それなら、養殖、半養殖でいいか、とは絶対に思いません。それなら、違う魚を使えばいいのです。


「昔は、鮎っていううまい魚があってねえ・・・」なんて老人が昔話をする時代が来るかもしれません。


青江三奈さんが亡くなりました。


TV番組で流していた在りし日の彼女のアメリカ公演(そんなのしてたんだ)の映像で、バックバンドのトップテナーにルー・タバキンが映っていました。


秋吉敏子さんのご主人、ジャズサックス界のヴァーチュオーゾ、フルートの巨匠、あのルー・タバキンです。


その当時、タバキンはアメリカ西海岸の超売れっ子スタジオミュージシャンでありましたから、バックバンドにいてもなんの不思議もないのですが、「ズンチャチャ、ズンチャ。ズンチャチャ、ズンチャ」のド演歌リズムを刻んでいたかと思うと、なんか感慨深い物があります。


売れっ子スタジオミュージシャンといえば、シナトラのバックだとか、クインシー・ジョーンズのレコーディングなんていう仕事ばかりと思ったら大間違い。こういうのもアリなんですね。


だって、今だってスマップのアルバムにマイケル・ブレッカーなんかが参加したりしていて、そのソロを聴きたくって、スマップ買うっていうファンがいるそうですから。


そういえば、私もハイファイセットの「ダイアリー」ってアルバムのバックのフランク・ロソリーノ、アーニー・ワッツなんかながカッコよくって今でも聞いています。


ああいうのはプロデューサーの趣味なんでしょうか?