菊理媛
ククリヒメと読みます。
菊姫の大吟醸は、十五年以上前、私が大吟醸の凄みを初めて知ったエポックメイキングなお酒です。長年地酒のトップを走り続け、平成元年に平成蔵という新しい蔵を建てた記念に造られたのが「菊理媛」
細かいデータは公表されていませんが、どうやらしずく取りした鑑評会出品酒を最低でも3年以上寝かせたもののようです。鑑評会出品酒を出品酒と銘打って売り出す蔵ではありませんので、かなり異例のことなのかもしれません。
今回いただいたのが、平成元年の製造。12年以上の古酒です。
有名な「黒吟」よりもさらにひね香が艶やかで、切れ味と余韻は往年の(というと問題発言かもしれませんが)菊姫大吟醸のそれです。
値段は日本酒としては破格のもの。商売的にはこんな儲からない酒置いてどうすんの?という価格ですが、これまで欲しくても手に入らず、味さえ知らなかった悔しさがあって、ともかく飲んで見てみたいの一心で頂戴しました。
メニューに載せていないのにもかかわらず、たまたま菊姫の話題になったお客様、ワインを召し上がったあと食後酒にとお話ししたら、是非とご所望されたお客様、等々すでに4組の方に飲んでいただきました。
菊姫大好きのMさん、24日のご予約のときお出ししましょうか?
奥播磨 還暦に傾倒されているKさん、きっと菊理媛もお気に召すと思います。
「残り全部キープ!」と叫びそうなYさんにはちょっとの間内緒にしておきましょう。
話は全く違いますが、以前のサントリーモルツの法廷モノCM(鈴木京香 唐沢某)がありました。この判事役、作家(兼俳優)の筒井康隆さんだったて知ってましたか?
私、全然気がつかなかった。
時々TVで見かけるバイプレーヤーの俳優さんだとばかり思っていました。
考えてみれば、サントリーがやりそうなキャスティングではあります。
そういえば、三菱自動車のCMに出ているスパイク・リー(映画監督)も、なんか意味あるんでしょうか?CMの監督も兼ねている?
知っている方がいたら教えてください。