靴べら
カジュアルな物以外で、自分にピッタリした靴を初めて手に入れることができたのが30代半ばです。
幅広甲高典型的な日本人の足にはスマートな靴など無理、と思いこんでいたのに、実はいい靴の存在を知らないだけなのでした。
そう言う物に出合って初めて、クラシックなスーツにはオックスフォードタイプの紐の靴を履くべきであるとか、実際に履くべき靴にはそんなに種類は必要ない(ストーレートチップ ユーチップ ウィングチップの黒と茶くらい?)などということも知って、持つ靴の種類がだんだんシンプルになってきました。
靴の歴史が長い欧米と違って、家に上がるときに靴を脱がなくてはいけない日本人、とくにサラリーマンの方々は、脱ぎやすいスリップオンの靴をはいてみえます。お客さまも男性の7割の方がスリップオンでしょうか。
最近はお洒落に気を使われる方の中に思わず見とれてしまうような履き物の方がいます。
そういう方も含めて、スリップオンでも紐靴でも大事に靴を履かれる方のために靴べらは必需品。
今までなかなか気に入る靴べらを見つけることができなかったのですが、今回見つけた紫檀の靴べらは柄も長めで使いやすい物です。
これならピタッと密着した靴もスッと入るのではないかと思います。
気持ちよくお帰りになるための大事な小道具です。