理解に苦しむこと


子供の頃、なぜなんだろうと理解できないことがありました。


実を言うといまだに釈然としません。


ちょうど今も議論を呼んでいますが、日本の総理大臣というヤツ(ヤツって凄い言い方です。私ン処のお得意になることは金輪際ありませんから)なんであんなに「能なし」とか「値しない」とか「やめてしまえ」とか「バカ」だ「アホ」だと言われ続けても、ケツまくって「やめた!」なんて決して言わないどころか、しがみつこうとするのか?


正確には覚えていませんが韓国の大統領もそうです。
悲惨な恰好で殺されてしまうか、離任後告発されてさらし者になるか、在任当時の不正をあれこれ暴かれるか、我が世の春の後はどん底ばかりではありませんか。


それほど権力というのはうま味があるものなのでしょうか。


政治向きのことに全く興味のない私には理解できません。


一言「不味い」なんて批評されただけで、一週間は悩み続ける気弱な板前にはこういう政治家の心理状態はわかりません。


私ン処へも政治がらみのお客さまもお見えになります。


代議士さんの素顔は、私たち板前や仲居に対する態度でよく見えることがあります。


お偉い先生の中には見下したような態度の方もいらして、選挙前のお座敷の有力者達への態度の違いに腹が立つより笑ってしまいます。


りっぱな大学を出て、りっぱな経歴を経ていても、板前風情に笑われているようでは総理大臣を目指すくらいがいいところでしょうか。


逆に私たちほどの者へも気遣いを忘れない代議士さんもいます。


選挙の時に10回選挙カーでがなり立てるより、遙かに有効な力があります。


選挙以前に人柄に参ってしまうのです。