驚異の新人!ではなかった


若いときのように、趣味の世界の情報をまめにチェックすることができなくなってきました。


レコード屋さん、じゃなくてCDショップへ足を運ぶのも多くて月一回あれば良いほう、その分野の担当の方と話をして新譜の情報をもらうくらいです。


で、
ある雑誌の記事で知ったジャズピアニスト ブラッド メルドー。その筋ではかなりの注目株のようでした。


とりあえずお勧め盤を購入し、CDプレーヤー入れてみてびっくりしました。


すごい逸材です。


10年20年に一人といっても言い過ぎではない才能だと思います。


センシティブで緻密なフレージングと、軽やかで微妙なニュアンスを持つヴォイシングは、ビル エバンスの再来とか、キース ジャレットのスタンダードトリオを越える・・・といってしまえばわかりやすいのですが、他に喩えることなどできなほどすでに完成された演奏者であります。トリオとしての熟成度も前述のビル エバンスやスタンダード トリオに並ぶほど高いところで維持されています。


すげー新人!と思ったら、もう1995年にはデビューしていて、アルバムも4〜5枚を重ねているのです。


恥ずかしながら知らなかっただけでした。


ちょっと前なら考えられないことです。


俺の腕も落ちたモンだ(?)・・・と嘆く処でした。


などと寄る年波を実感していたら、さらに同じ日に買っていたジェシ バン ルーラーっていうオランダの若いギタリストもすごい。このギタリストも知りませんでした。


さらに、今日手に入れたビレリ ラグレーンとシルビアン リュックのギター デュオアルバムも思わず前のめりになって聞いてしまうほどドライブ感と音楽性に富んだ出来でした。


この二人のギタリストも未知の人材。実はすでに名前の売れているプレーヤーらしいのに・・・。


新しい人材に乗り遅れそうなのがやばい・・・ではなくて、聞き逃したらホントもったない才能ばかりが溢れてきていて慌てます。


パット メセニーの「99−00」も聞き応えがあるし、ジョン マクラフリンの「ザ ハート オブ シングス ライブ」もすごいことやっていて、しばらく気合いれて聞くべきアルバムが目白押しでワクワクします。


ジャズに興味のない方には「なんのこっちゃワカラン」お話ばかりですが、ブラッド メルドーは音楽を聞く耳持ったすべての方にお勧めです。


yoshyさんYukiさん”Song:The Art of The Trio Volume Three/Brad Mehldau"(WPCR-2098)聞いてみて。損はさせませんぜい。