ソース アングレーズ


ソース アングレーズ
お菓子に興味のある方ならご存じかもしれません。


カスタードクリームの粉が入ってないヤツ、とでもいうのでしょうか。
黄身にグラニュー糖を入れて泡立て、白くなるくらいまで強力にかき回します。
暖めた牛乳を入れて中火にかけ、もったりするまで杓文字で八の字を書きながらかき混ぜる。


このソース アングレーズにバニラビーンズを加え、生クリームを混ぜてアイスクリームメーカーに入れれば基本的なバニラアイスになりますし、桃をコンポートしておいてソース アングレーズシャルトリューズを加えてソースとすればかなり美味しい。


というわけで、お菓子の基本ソースとしてはとても重要なものなのですが、私はお菓子について師匠がいない。


見よう見まね。


こんなモンかな??


ってな具合でソースアングレーズひとつとっても黄身の泡立て具合、牛乳の温度、火の加え加減など「お菓子素人」にとってはとても難しくて失敗ばかりしていた時期がありました。


日本料理とお菓子の作り方は似ているようでとても違います。火加減、計量などは緻密さが必要です。特にもったり感という感じは火を入れすぎれば黄身が固まってしまい、早すぎると生。加減がわかるのは凡人にとっては大変です。


コツ処がつかめればいいのですが、もともとセンスがいいわけでも、器用なわけでも、飲み込みが早いわけでもなく、さらに加えてアバウトな性格ですからひとつの献立をお客様に出せるまでにするにはとても時間がかかります。


才能がある人間はあっという間にものにしてしまう技術も、私には試行錯誤の連続。


「果物切っただけのデザートなんて恥ずかしく出せるか」の意地だけでアタフタ、ヨロヨロ。


これがずーーーと続くかもしれません。


修行の旅にでられるといいんだけれど・・・