本筋


お酒の品揃えを誉めていただくのは大変嬉しいです。


私ン処独自の内容にするべく努力もしているつもりです。


が、

本筋は常に料理だと思っています。


「これだけの酒集めるのは大変だろうねえ」とおっしゃっていただくのは光栄でもあります。


が、
が、
食材や料理にかける努力に比べればたいしたものではありません。


料理に7割、飲み物に2割、そのほか諸々に1割の力の入れよう、といったら信じてもらえないでしょうか。


料理が単純すぎるのでしょうか。
大向こうを唸らせるインパクトがなさ過ぎるでしょうか。
味付けに問題があるのでしょうか。


食材の鮮度や質は常に最高級のものを手に入れているつもりです。
そんな食材を目の前にするとこねくり回した料理は出来なっくなってしまいます。


筍は単純に焚くだけです。
鯛はナンプラーと蒸すだけです。
蛤の真蒸はいわばはんぺんみたいなモンです。


仕事をするものには徹底的に丁寧に、単純なものはざっくりと。


これではダメでしょうか。


「あそこはお酒はいいけど料理はねえ・・・」と陰では言われているかもしれません。
もしかしたら「料理もお酒もちょっとねえ・・・」かも?


この値段で考えられる自分の一番納得できる料理のつもりではあるのですが、こういうタイプは理解してもらえないのでしょうか。


それともただ不味いだけ???


自分がこれしかないと思っているのですから変えようもないのですが。