別格


所属するある会で「能 狂言」の公演を主催しました。


今回の会では進行の一部のお手伝いをさせていただきました。おかげで能 狂言の舞台裏の緊張感も間近に見て感じることができる貴重な経験をしました。


公演の実質的な頭となったのは観世恭秀師です。


お見かけしたことはあってもお話をするのは今回が初めてでした。


立っている姿、座っている姿、ニコニコとお話をする雰囲気、舞台の下での師に接して感じたのは人間の格が違うということです。別の世界の方、というのではなくてあらゆる意味で人間的にランクの違う方なのでした。


一芸に秀でていたり、人徳者だったり、教養があったりというのとも少し違います。
そういうあらゆる事を含めた上で「お里が違う」とでもいうのでしょうか、生まれついた風格の上に磨き抜いた芸術が人格を作り上げたのだと思います。2〜3分話しただけでその雰囲気に包み込まれてしまいました。


お得意さまにもお偉い方、人格者はたくさんいらっしゃるのですが、全く別格の方でした。


世の中にはこういう方がいるのです。