奇跡の人
奇跡の人といえばヘレン ケラー。
アン バンクラフトがアニーサリバンを演じた映画は名作といわれています。
舞台では少し前の大竹忍(この字でいいのですか?)−荻野目慶子(この字でいいのですか?)が有名で、今回同じ大竹と菅野美穂(この字でいいのですか?)再演するのだそうです。
演技派、女優という言葉で語られる大竹に若手のやはり演技派荻野目 菅野というキャスティングはいかにもという感じでフーーーンと思っていたのです。
が、
昨日のTBS系「情熱大陸」をみていると、どうやらこの「奇跡の人」、映画のリメイクではなくて漫画「ガラスの仮面」の一部分のパクリなのでした。(大竹−荻野目の時にもしかしてと思っていたのですが)
発想が貧弱。
受けりゃいいのか。儲かりゃいいのか。
どんな大女優が演じていても、名演であっても着想は漫画なのでした。
かく言うわたくし、なんで「ガラスの仮面」からかわかるかというと、この漫画のファンであったからです。確か36巻までは熱心に読んでいました。いい漫画です。
TVが漫画の原作をTV化するのは、まっいいでしょう。
TVのやっつけ仕事は漫画の原作さえ越えられないのは周知の事実です。
宝塚が漫画の原作をやるのもそれらしく乙女チックで「いいなじゃないの」と思えます。
舞台だけがすぐれた芸術だというつもりはありませんが、漫画の舞台化を持ってきて女優の演技の激突とか、TVのドキュメンタリーでそれらしく「すごいでしょ」「りっぱでしょ」とか、芸術性の高い作品を気取るのはどうも釈然としません。
そのうち、大竹サリバンにヘレン ケラー若手女優のダブルキャスト・・・なんて漫画そのものを企画してもおかしくないでしょう。
この手の芸能分野ってほんと節操ないって思いませんか。