繁盛店


ホワイトデイ用のクッキーを買いに仲間のお菓子屋さんへ行って来ました。
「かきいれ時」ということをさっ引いても繁盛店というのはこういうことをいうんだろうと思うほどの混雑ぶりです。二週間ほど前ケーキを買いながらお茶を飲みに寄ったときも同様でした。


確かな技術、安い値段、美しい店内、お客様が集まって当然です。


町の中心部からはかなり離れているというのにこの賑わいはすばらしい。


ご主人とお話をすると
「いつもすごいねえ。町中へ支店出すって話もでるでしょう」
「いえ、自分が厨房の中心でやって初めて成り立つ仕事ですから。それに値段もたかがケーキ屋ですから・・・」
とあくまで謙虚。あくまで職人でした。


さらに、同じグループの先輩の中華料理店が移転オープンしたのでお花をもってお祝いに。
こちらも予約がなかなか取りにくい繁盛店です。


店もざっと拝見しました。
客席はすっきりまとめられ厨房は広々としています。厨房というよりアトリエという感じがする仕事のスペースです。仕事に命を懸けている、という言葉が大袈裟ではないでないご主人の欲求がここでさらに満たされるはずです。


「店を新しくして客単価あげないんですか?」
「お客様はそういうことにすごく敏感だからねえ。店の大きさも値段も全く変えないつもり」
ここでもあくまで職人。どこまでも謙虚です。


両店ともご主人の志をお客様が的確につかみ取って繁盛しています。
儲けるための姑息な手法などどこにもありません。