思い出せない


見逃していた映画「パーフェクト カップル」をBSで見ていました。


ジョン トラポルタ扮する誰が見てもクリントン、の大統領候補。
そして誰が見てもヒラリー、の女優。・・・・・名前を思い出せない。
どの映画にでていたかも思い出せない。


最近では思い出せなくてイライラすることさえ忘れてしまいました。


最後のクレジット判明。


エマ トンプソンでした。


こんな大女優の事忘れているなんて私の記憶力もひどいものです。


というより、エマ トンプソンが見事に役作りをしていたのかもしれません。
役者を忘れさせるような演技とでも言うのでしょうか。
「ハワーズ エンド」とも「トゥインズ」のエマ トンプソンとも全く別人です。


そういえば、イギリスにはそういう役者が多いような気がします。
トラポルタはどんな役をやってもトラポルタなのに対して、前述のエマ トンプソンをはじめ、たとえばダニエル デイ ルイスの「眺めのいい部屋」「父の祈りを」「存在の耐えられない軽さ」は全然違う人物ですし、名優アレック ギネスなど巨匠デビット リーンの同じ監督でも「アラビアのロレンス」と「戦場に架ける橋」「ドクトル ジバコ」では同じ人間が演じているとは思えないほど異なる人格になりきっています。


これぞ役者!っていう俳優。演技の凄みなのだと思います。


考えてみると、ダニエル デイ ルイス「眺めのいい部屋」の監督はジェームス アイボリー。
エマ トンプソンの出ていた「ハワーズ エンド」もジェームス アイボリー監督。
「パーフェクト カップル」のマイク ニコルズ監督はジェームス アイボリーの「日の名残」のプロデューサーをやっていたような記憶があります。


皆どこかで繋がっていますねえ。