雛祭り


一昔前、雛祭りと言えばにぬき(ゆで卵)を黄身、白身別々に裏ごしし、色粉で三色に色づけして三段に重ねて蒸して菱餅に見立てたり、車エビを内裏雛に見立てて細工したり、というような仕事が全盛でした。お客様は見た目で喜んでくださって、それはそれなりの視覚的な効果はあったのですが、食べて美味しいかといえば・・・うーーーん?


ハレの日のお祝いの気持ち、節句に対する思い入れを料理に表そうという時代ではなくなってきました。


毎日が「ハレ」の日。
「ケ」の日がなくなってきて、というより豊かさを毎日享受できるようになったのです。
あえて節句を喜ばなくてもいい時代なのでしょう。
食べて美味しくないという理由だけで節句を忘れてしまうのは、季節感の喪失につながりそうで少々危険な気もします。


アメリカズ カップニュージーランド圧勝のニュースは、長島ジャイアンツのキャンプ情報よりずっと扱いが小さい事柄でした。


歴史的なスポーツニュースなのに。


それにしても予選ルイヴィトンカップでの各国対決の白熱がウソのように決勝のアメリカズ カップでは圧倒的なニュージーランドの勝ちでした。
前回のサンディエゴでの大会でニュージーランドの強さは充分証明されたのですが、今回の大会で今後ニュージーランド王国がずっと続くあろうことが予感されました。
あまりにも強い。
王者の風格です。


ニッポンチャレンジのがんばりは国民全員が誇りにしていいことです。
が、
野球選手ではなく監督の背番号「3」をお披露目することのほうがずっと話題になるこの民度
国民の二人に一人がヨットに乗り、アメリカズ カップ終戦のTV視聴率が90%以上というお国柄とは決定的に違います。


野球で日本のチームが大リーグに堂々と渡り合えるようになるよりも、ニッポンチャレンジアメリカズ カップ本戦にでられることのほうが早いと思うのですが・・・。
そういうときでも巨人キャンプ情報がだいじなんだろうなぁ。