クロ デ マルキ


ボルドーワインにしてもブルゴーニュワインにしても赤ワイン白ワインともに熟成が大事だと思っています。


白ワインの場合は若くても飲める場合が多いのですが、赤ワインはタンニンや酸味が突出していると和食にはあわせにくいものが多いものです。
ですから、ボルドーブルジョワ級や5級クラスでも90年代は92年位をリストに載せる程度、例外的にラ コンセイヤントは91年をリストに載せています。93年以降なんてとてもとても。89年の5級クラスがやっと飲み頃・・・なんて思っていたのですが・・・・


大きな間違いでした。


クロ デ マルキ’94がいい!
今飲んでも美味しい。
まだまだなんて思ってた94年なのに。
シルキーなタンニンでちっとも気にならない。というよりこれくらいでないと物足りない。


クロ デ マルキといえばボルドーはサンジュリアン。スーパー セカンドとして名高いレオビル ラスカーズのセカンドワインです。


スーパー セカンドのセカンドワイン??


わかりにくいですが、ボルドーの一級から五級まであるクラスの中で二級のお墨付きをいただいているレオビル ラスカーズというシャトーがありまして、公には二級の位置にあってももう一度1855年に行われたようなクラス分けをすれば、間違いなく一級に格上げされるであろうと評論家がいう、と言う意味で「スーパー セカンド」でありまして、そのレオビル ラスカーズというシャトーが作るセカンドワイン(二番手ワイン)なわけです。


ボルドーの一級二級クラスのワインは当然高いわけで、それなら我々庶民はそんなシャトーのセカンドワインを、とはよくいわれることですが、個人的な経験でいえばやっぱりセカンドはセカンド。本当に「いい!」と思ったのはレフォールド ラトゥールとこのクロ デ マルキくらいです。


セカンドワインと言ってもこのクラスになると値段もテーブルワインのレベルを遙かに超えていて、¥5000〜¥7000くらいは当たり前にします。味的にも二番手などではなく充分説得力があることはわかっていても94年という年がこんなに早く飲めるとは思ってもいませんでした。


90年代にはいって造り手はすぐ飲めるワインを作るようになっていることはわかっていても、熟成した旨さは捨てがたい・・・と古くさい頭だけではダメでした。


若いときも熟成したときも両方楽しめばいいんです。


初めてリストに載せるボルドーの94年。


94年でこんないいなら95年96年はどれほど旨いか??
楽しみです。
もちろんクロ デ マルキの95年96年は手に入れてあります。