注目の蔵


自慢話です。


雑誌「dancyu」の特集は「旨すぎる!日本酒」


若い造り手の小さな蔵がpick upされています。


綿屋 太平海 栗駒山 琵琶のさざ浪 隆 志太泉 醸し人九平次 根地男山 奥播磨 早瀬裏 松の司 凱陣 美田 美丈夫 


そのほかにも浦霞 香露 三千盛 四季桜 亀の翁 磯自慢 十四代などなど


取り上げられている八割のお酒はすでに私ン処では何年か前から注目していたり、ずっと使っていたりしています。(自慢といってもこれだけのことなんですけど)


私ン処のお得意さまはこの特集に載せられている蔵の最高峰の一本。杜氏さん入魂の逸品ばかりを経験されています。


綿屋は斗瓶大吟醸
太平海は渡船純米大吟醸
琵琶のさざ浪は驚天動地と美流香
志太泉は鑑評会酒
根地男山は大吟醸瓶原
奥播磨は還暦
松の司は1995年鑑評会酒
凱陣は純米大吟醸しずく斗瓶
etc.etc.etc.
すべての蔵の超限定希少酒ばかりを使っていました。


気がついたら酒好きのお友達に自慢してやってください
「ねえ、ねえ。見た。あれに載ってる蔵元の秘蔵の一本ほとんど飲んでるモンねえーーー」


ちょっとイヤミでしょうか。


でも、お客様によく言われていました。「すごく旨いお酒ばかりなんだけど、ほとんど知らない銘柄ばかりで他の人に自慢できないんだよね」


今回のようにたまたまマスコミ注目のお酒が私ン処のラインアップと一致しているのは、お付き合いの酒屋さんのおかげです。(この特集のコーディネーターは誰だろう?)


勉強を積み重ね、お酒を愛してやまない小さな酒屋さん達が地道に紹介してくれているものばかりです。


若い蔵元の努力とそれをバックアップする酒屋さん。真剣に見つめてあげてこそいい酒をお客様に飲んでいただけます。


いいぞ!日本酒!!


で、


近頃思うこと


料理にしても、お酒にしても、店にしても
大不況のさなかだからかも知れませんが、
「お客様を呼べる」料理、酒、店、企画が目につきます。
そればかりといってもいい。
安い。目新しい。面白い。量が多い。女性受けする。若い人受けする。


うまいなあーーー。いい店だなあーーー。
は、どこいちゃったんでしょ。


食べ放題で〇〇〇円とか
昼食にこの豪華なメニューで〇〇〇円とか
こんな女性にも飲みやすいお酒を揃えてとか
内装と器テーブルセッティングは著名な〇〇が企画してお洒落な・・・とか
と言われたって


「で?どうしたの?」と聞きたくなってしまいます。


前述の日本酒達もそんな処とは無縁の、腰をじっくり落ち着けたところにあります。


私ン処も出来得ればそうなりたい。