一生の内に裃(かみしも)をつけることのある方はごくごく少数だと思うのですが、私の場合一年に一度だけこの装いをすることがあります。


もう過ぎてしまいましたが、節分の時。
TVニュースの歳時記で必ず大きな寺社で芸能人や関取が豆まきという映像を見ます。


あれです。あれ。


お付き合いのある神社の豆まきに毎年参加させていただいているのです。


驚くのは80%が年輩の男性だというのに、裃どころか着物を着ることができないことです。要は角帯が締められないということなのでしょうか、日常的に着物を着る習慣がなくなってしまった現在、当然といえば当然かもしれません。


最近再放送していたNHKの「映像の世紀」でみた明治大正昭和初期あたりの日本人はほとんどが着物姿でした。女性はもちろん子供も男性も着物です。少々前ならお正月くらい着物、というご家庭もあったのですが、それさえかなりの少数派になっています。


私など成人したときに「着物の一つも仕立てておかないとねえ」とウールの安いヤツですが、スーツと同じような感覚で大人の仲間入りと言うことで用意してくれたものでした。今でも結城は父のお下がり、袴も祖父のお下がりを持っていますし、モーニング コートを仕立てるよりは紋付き袴がいいな、と思っているのですが、「七五三になちゃうだけだからやめろ」とまわりから言われています。こんなのは少数派なんでしょうね。


さて、着物文化はどこへ行ってしまうんでしょうか?


腰で着るから姿勢はしゃきっとするし、帯一本で締めるからゆったり着られる。さらに冬はかなり暖かい。胴長、顔デカ、なで肩、太鼓っ腹、不細工(?)すべてをカバーしてくれる有り難い装いなんですが・・・・・(まるで私のための装いじゃないですか)


ふとしたきっかけで購入したリシャール ガリアーノ(アコーデオン奏者)の「パッサトーリ」というアルバム。
モダンで哀愁のある響き、すごいテクニック。
かっこいいです。
即、ミッシェル ポルタル(クラリネット)とのデュオアルバムも注文しました。
全く範疇にないアーティストでした。
リシャール ガリアーノについて知っている方教えてください。


最近では日本でもコバのおかげでアコーデオンも市民権を得ています。
私、コバが坊主頭の中学生の頃TVでドヒャーー!というほどすごい演奏したのを覚えています。そんな頃からすごい奏者でした。