デザートは鬼門

かなりの日本料理の名店といわれる店にいっても
デザート=水菓子
果物を切ったもの
というのが普通です。


フレンチの豪華なワゴンサービスに比べるとなんと貧弱な。


どんなにおなかがいっぱいでも、
あのワゴンに何種類ものケーキ、シャーベット、フルーツが
並べられて目の前に現れると
「ぜ、ぜんぶください!」
と思わず言ってしまいます。


フレンチグルメガイドの優れたサイトを運営なさっていた方のお話を聞いたとき
(残念なことに若くして亡くなりました)
「日本料理になぜ興味がないかの大きな要素の一つに
ご飯、果物で最後に盛り下がって終わるがっかり感がある」
という言葉に一言もありませんでした。


私ン処では果物を切っただけのデザートはほぼでてきません。


ただ、和食に限定してしまいますと
デザートと言えば葛きり、生和菓子などの甘みに限定されてしまいます。
かといって各種のシャーベットだけではおもしろくありません。
ですから、特にデザートについては
フレンチ、イタリアン、中華
全く節操なくなんでも取り入れてしまっています。
さすがにケーキそのものをお出しすることはありませんが、
たとえば
ブランマジェ
クリーム ブリュレ
パンナコッタ
ジェラート
マンゴプリン
玉子プリン
など序の口


どれも私なりのアレンジを加え、和の器に盛ることで
何とか違和感のないものに仕上げるようにします。


今月の献立は
紅あずまのガレット 出来たてアイスクリームとイチゴを添えて
というデザート


ガレットは程度の良い紅あずま(さつまいも)のピュレに
ダークラム、カッソナードを加えてオーブンで焼き上げ
アイスクリームは基本的なバニラをリッチな風味で
出来たてでサービスします。
熱々のガレットに、出来たての風味のあるアイスクリーム冷え冷え
酸味はイチゴで器は黄瀬戸


どうでしょう?
結構いい出来だとおもってるんですが・・・


でも
フレンチのデザートには遙かにおよびません
道は遠い。