有り難いことなのだけれど・・・


献立は基本的に一ヶ月ごとに変わります。
月に2回見える方には当然のように違う内容でなければなりません。
出すお酒も器も変わってきます。


毎日のように通うというたぐいの店ではないので
月に2回も見えていただくのは有り難いを通り越して拝んでしまいそうになるのですが
Aさん今月3回目
Bさん今月2回目

AさんとBさんはお友達で次は二人揃って見える・・・
お二人の前回 前々回 前々前回の献立を確認して
次はどんな風に楽しんでいただこうかを考えます。
どこの八百屋にも魚屋にもある素材をこねくり回すなら簡単です

そういうわけにはいきません
お二人ともすごい食通、酒通なのですから
半端なものでは全く満足していただけません。
ウーーーーン
熊のように部屋をウロウロ回りながら、貧弱な頭を酷使し続けて
絞り出すように献立をひねり出します。


出来上がりは案外単純なものなのですけど


さらにお酒
お二人が今月飲んだお酒をピックアップしただけで30数種類
AさんBさんとも飲んだお酒をしっかり覚えていらっしゃいます。
違うものを出すだけなら簡単なのですが
お酒も料理の献立同様、出す順番の組立方と料理との相性が大事です。
そうなるともうパズルをやっているようなものです。
どんな風に導入し盛り上げるか
そして
食後酒


もっと大事なのは予算。
接待の場合は使い放題ではありません。
希望の予算に収まってこそ次回も使っていただけるのです。


こういう悩みはホント贅沢
有り難い話です。
愚痴を言ったら罰が当たります。



Aさん
今週末4回目の予約をいただいています。
グゥ!(ぐうの音でした)