三浦大根


京都の料理研究家に大村しげさんという方がいます。
京都人らしくお芋の煮物を「焚いたン」とおっしゃいます。
まっ、焚いたの もしくは焚いたもの という意味なわけですが、
いつだったかNHKの「今日の料理」に出演していたとき
大村さんのいう「焚いたン」をアシスタントの女性アナウンサーが
「タイタン」(ギリシャ神話のタイタンの発音)といい、唖然としていました。


それはさておき、献立の煮物(焚いたン)を
豊岡村の海老芋から三浦大根にしました。
「大根足」なんて言葉も死語になるくらい最近の若い方たちのスタイルは良いのですが
この三浦大根を見ると「大根足」もなるほどと手を打つほどりっぱな太さの大根です。


とぎ汁で茹で出汁 薄口 味醂などでシンプルに焚く方法
鶏がらスープと酒 濃口醤油で焚く方法
タップリの油でこんがりとソテーするように火を通し、出汁 濃口醤油 味醂で焚く方法
昆布出汁とベーコンの固まりで焚いて、練り味噌と九条葱 柚を添える方法
などなど
いずれにしてもあまりあっさりした味よりも
少々濃いめのこっくりした味付けが良いと思っています。
熱々を召し上がっていただくのが何よりのご馳走
新の筍が出始めるまでは三浦大根で冬を満喫していただきたいです。