二本立て


文芸地下3本立て
高田馬場パレス3本立て
なんてご存じの方はすっかりおじさん
白いものが混じっているかも?



一ヶ月半ぶりの映画はなんと二本立て
といっても
「入れ替え」と新聞に書いてあったので
てっきり一本目を見たら出なくちゃいけないのかと思っていたら
ぞろぞろお客さんが入ってきてしまうので
まっ、いいか。ラッキー。
と二本目もご馳走(?)になりました。


海の上のピアニスト
ニューシネマパラダイスのジュゼッペ トルチアーノ監督作品
ティム ロス主演
タランティーノ作品以外のティム ロスを見るのは初めてでした。


天才というのはその道に初めて取りかかったときから
すでに他を圧倒するきらめきがあると聞きます。
誰かに教わることがなくても
いい音楽を常に耳にしなくても
天才は天才であり続けます。
彼が船上で生まれ、船を下りることがなかった。
当代一のピアニストを船上で打ち負かし、
恋をし、彼女故に船を下りようとして思いとどまる。
物語としては映画を見ずしてすでに人の心を引きつけます。


あのトルチアーニ監督の手に掛かり
怪しい魅力を放つティム ロスとくれば悪かろうはずがありません。
1920〜30年代にこんなモダンなアドリブやフレーズはないぞとか
戦前のコンステのトランペットってこんなんだっけ?とか
こういう結末ってあり?
なんて話はさておいて
観衆を納得させてしまう手腕はさすがです。
でも、シュチュエーションに頼ってしまって
脚本やストーリー性に今一つ引きつけるものが足りないような・・・


「シックス センス」
ホラーは嫌いです。こわいもの。
一人では見られません。
こわいところは薄目を開けて見なくてはこらえられません。



「二本目も見られる」というお得気分と
「最後のどんでん返しは想像を絶する」という話についそのまま居座りました。


30代になるかならないかという若さのインド生まれのシャマラン監督
上質のホラーの王道を行く方法で
怖がらせるための映画作りでなく、
ストーリーの構成をきちっと組み立てたいい映画を作りました。
映画の初めに
「この映画には秘密があります。
見た方は決してその秘密を明かさないように」(ブルース ウィルス)
というような内容の字幕がでます。
私も意外、とても意外な結末を言いたくてうずうずしちゃうけど
うーーーーん
言わない。
でも、最後の数分を見た後
えーーーー!
でも、これまでの辻褄合ってんのかな???
(ホラーはこわいといいながらヴィデオがでたら確認しようと思ってます)

制作:フランク マーシャル、キャサリーン ケネディ
となっていたので
えっ スピルバーグ関係??
と思ったらもう二人はスピルバーグと仕事はしていないのでした。
アメリカの映画の才能は止まることを知らないのでした。