お客様の気持ち


時代の波は急激に流れています。
食の世界でも同様


不況の中たとえば温泉旅館も客足の減少にあえいでいるところが少なくありません。
そんななか、話に聞いた有馬の温泉宿ではホテル形式を取り入れ
人気を博しているとか
その宿では泊食分離をし、畳の和室にベッド、食事は自由。
館内の料理店で食べるも良し、神戸へ足を伸ばすもよし
人件費を抑え、部屋代をぎりぎりに安くしています。
きちんとしたハードだけを作ってソフトはお客様の裁量に任せる。
西欧のホテルでは当たり前のことながら
温泉宿という枠組みの中では新たなあり方を提案しています。


一方では
部屋数を最小限にしてきめ細やかなサービスと
食材そのものを生かし切るような料理で相変わらずの人気を得ている旅館もあります。
ある方がそば殻の枕でなくては寝られず、
女将にお願いをしたところ快く用意をしてくれ
それ以降なにも言わなくても同じ枕が当たり前のように置かれていたとか
こういう心遣いを経験したお客様はもうその店から離れられません。
当然のように後者のお値段はりっぱなものなのですが
それには変えられない心地よさを求めて常に客足は絶えることがありません。


日本料理の世界でもこのところ大型のチェーン展開を進める店が多くなってきています。
日曜日ともなれば郊外の和食系ファミレスのにぎわいは不況などどこ吹く風の勢い
父ちゃん母ちゃんの料理屋さんはますます大変な時代になってきました。
街の洋食屋さんがファミレスに取って代わられたように
日本料理でも同じ現象が起こりつつあります。


私ン処?
どうでしょう生き残っていけますかねえ?