1泊の修行その2


泊まりは「パークハイアット」であります。
今をときめく新御三家のひとつ
庶民感覚では高ーーーーい宿泊料金
場末の温泉地なら楽に二食付きの値段
年末なら「飲み放題も付けちゃお」ってくらいです。

「付けちゃお」も合わせて利用してるような宿泊客は私たちだけ。
エレベーターを降りたすぐのラウンジには
おのぼりさん風の(私たちのような)「とりあず覗いてみる」お客がいるものの
チェックインを済ませるには
ライブラリー、ダイニングをへてずっと奥まで進まなくてはなりません。
予約のない気の弱い方なら中まで進む勇気はないでしょう。
ゴージャス、モダン、ハイソ
パークビル自体が「コンランショップ」をはじめセグメントされた空気が漂っていますが
41Fから上はさらに別世界です。


フロント(って呼ぶのか?)では
ホテル西洋銀座のようにデスクで座ってコンセルジュが対応してくれる
ただ
ホテル西洋でちょっと感じたような
「ここは選ばれたお客様だけの場所です」みたいなある種つめたいムードは微塵もなくて
田舎もんをバカにしない
自然であくまでにこやかな明るい雰囲気で
しかもコンセルジュがそのまま部屋まで案内、説明までやってのけます。
まるで秘書のように「私に(コンセルジュ)すべておまかせくださってごゆっくり」
とでもいう感じです。


有名な部屋からの眺望
広い部屋
Faxをはじめあらゆる備品の手抜かりのなさと質の高さ
程良く硬くてクイーンサイズダブルのベット
決め手になるバスルームももちろん完璧
冬物のコートなんじゃないのと見まごうばかりの分厚い生地のバスローブ
男同士でこんな処へ泊まってはいけません。


パークハイアットのニューヨーク グリル(メインダイニング)で食事でもどお?」
って誘いがあったら
きっと男性はあの部屋までイメージしてます。
うぶな子猫ちゃんはご用心ご用心
ニューヨークグリル(ここがまたいい感じ)でほんのりしてしまって
女性が落ちなかったら
よっぽど魅力のない男性かもしれません。


コンセルジュに和食「梢」、ニューヨークグリルの日本酒ワインリストを見せてくれないか
と頼んだ処
気持ちよく、あっと言う間にコピーを用意してくれました。
きっと「いや」「少々お待ちください聞いて参ります」
は、ないのだと思います。
その上
スタッフはすべて若い人ばかり
東京で働く若い世代の、職業としてのサービスの捉え方は
欧米並に進化してきています。
こういう人材が集まらないかなあ
ほんとは自分で育てるもんなんだろうけど。