音楽系日記ではない


「こいつ、今時まだこんな音楽きいてんの」
「板前日記てぇのになんだこりゃ」
「ジャズの話は飛ばして読みます」
っておっしゃる方々
誠に申し訳ありません
も一回音楽話です。


前々回「KIETH JARRETT新作入れ込み状態」をお話ししたばかりなのですが
同じ日に買っていた


CASSANDRA WILSON "MOON DAUGHTER"
GONZALO RUBALCABA "INNER VOYAGE"
HARRY ALLEN "PLAYS ELLIGTON"
MICHAEL BRECKER "TIME IS OF THE ESSENCE"


ぜーーーーんぶ
すごいんです


5枚購入して全部感動ものというのは
数年に一回の快挙


最初に聞いたKIETH JARRETT "THE MELODY
AT NIGHT WITH YOU"
があまりに傑出したアルバムでしたので
他は期待していなかったですし
「こりゃしばらくほかのCDはバカらしくて聞けんな」
などと思っていたのに
まっ、一応と


聞くアルバム聞くアルバムみんな傑作
しばらく興奮状態におちいりました。


特にCASSANDRA WILSON "MOON DAUGHTER"の
カサンドラ ウィルソンはすばらしく
このところの彼女の活躍も含めて、これほど輝いているジャズボーカリスト
最近現れていなかったと確信しました。


90年代初め若手がタケノコのように出現して
中には殿堂入りしそうな力を感じる新人もいて
その中で彼女はソコソコ程度のような気がしていたのですが
ジャッキー テラソンとのアルバム
マイルストリビュートアルバム
そしてこのMOON DAUGHTERと
ボーカリストとしてのテクニック・・・などという次元の低い話でなく
彼女自身の音楽性 アルバムメークの水準の高さなど
若くしてすでに巨匠と呼べるミュージシャンに成長していました。


実はこのアルバム1995年に制作されたもので
このところ積極的に音楽情報を仕入れていない私は最近まで知らずにいました
危なく名作を聞かずに通り過ぎるところ
ミリオンセラーなど考えられないジャズのつらいところです。