看板


「お宅の場所どこにあんの?」(携帯電話で)
「☆☆通り、○○さんの3軒南ですがーーー」
「あっ、おれ目の前にいるわ」


これ、作り話じゃありません。
上記の○○さんって創業20年、私ン処は創業75年
恥ずかしい
商売、長くやってりゃいいってもんじゃありません。


「近くまで来たんですけど場所を教えてください」(やっぱり初めてのお客さま)
「☆☆通りを南から150m位、御簾垣と柿木がある和風の前庭の店です」
「目の前を2回3回も通ったのにわかんなかったわよ。看板大きくしなさい」


一見のお客さまに言われる筋合いじゃない
和風の前庭なんてこの通りに私ン処だけジャン
ブツブツ
なーんて絶対お客さまには言わないし、思ってもいけないけど
おっしゃるとおり
私ン処の看板は小さい。


これも、20年近いお付き合いのデザイナーとアーダコーダとすったもんだしてできた
結構自慢の(お金もかけた)看板なんです。


故に
デザイナー系 アーティスト系 趣味人系のお客さまには
すこぶる評判がいい


が、そんなにわかりにくいんじゃと
いやいやながら、もう一つ夜見やすい看板をつくりました。
これも、同じデザイナーにたのんで雰囲気を壊さないものなのです。


やっと、以前ほどは「わからん」のお小言をいただかなくなったとはいえ
まだ、見つけにくい料理屋であることに変わりはないようです。


まっ、これくらいが私ン処らしくていいんですかね。