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ビデオデッキが壊れて新しいものを購入しました。
４台目のビデオデッキです。
こういったオーディオ機器は６〜１０年をサイクルに買い換えざるを得ないのが通例です。

ちょっと調子悪い
だましだまし
いよいよ修理
見積もり
買い換えた方が安い
のパターンが当たり前になりました。

それにしても１５年前に思い切って買った１９万８千円が
今では１万９千８百円でもある。
もちろん性能は比べものにならないくらいに向上しています。
（当たり前か）
隔世の感があります。

ビデオなんて思いもしなかった昔
音楽番組にあこがれのアーティストがでるとなったら大変。
３０分も前からテレビの前に陣取り
ワクワク
一音も聞き逃すまいと必死で聴いたものでした。
そのせいか、当時出演したアーティストはよく覚えているのですが
よく考えてみると皆ＴＶの番組のためのなのか
「白熱の」とはとてもいえない
ありきたりのパーフォーマンスがほとんどだったような気がします。
そのかわりＬＰで聴くだけのBig Nameの姿を見られただけでため息がでたものです。

今ではＢＳを中心に様々な分野の良い演奏がビデオで録画できます。
あれもこれもと、とりあえず撮っておくのですが
なかなか集中してみられません。
一回こっきりの演奏に集中した昔の私はどこへいったのでしょうか。

オペラなんてワーグナーの「リング」をはじめヴェルディ　モーツアルト　プッチーニ
綺羅星のような演奏なのに
通して聴くことが全然できないでいます。

普通の性能の１９万８千円をありがたく使った昔と
滅多に見られない貴重なＴＶ番組を集中して聴いた昔

盛りだくさんの性能の１万９千８百円に
たくさんの質の高い演奏の録画
お宝の山を前にしてなかなか感動できない貧弱な感性の今

昔は良かったなんて絶対言わないけれど
それにしてもーーー