ほんとは


以下は山本夏彦さんの「死ぬの大好き」からの抜粋。



従軍慰安婦」は国が強制した物だと信じるものがあって、大臣諸君まで半ば信じて
詫び状やら補償金まで出そうと相談中である。                      
軍は強制していない、連行していない、昭和三十三年までは公娼は官許だったので
ある。だから女を売買する商売人が募集したのである、(中略)高給を出すから満州
へ北支へ行かないかと誘えば行くものがいくらでもいるのに、強制連行するはずが
ない。日本軍もアメリカ軍も兵のために絶対必要だったから喜んで迎えたのである。



パンパンの名はまだ記憶に新しい。彼女たちは占領軍に強制連行されてなったの
ではない。承知の上でなったのである。やがてアメリカ兵の手にぶるさがり、得意
げに振る舞うようになった。今彼女たちに謝罪せよというものがあるだろうか。   


また別の項で



当時の朝鮮人は日本人で、募集に応じて多額の前金を受けて、また月々の売笑
の手当いくらと契約して年季奉公すること日本人と一緒だった。その金を親元へ
送って孝行のつもりでいること現代の発展途上国の娘達と同じだった。今のモラ
ルで戦前を見る過ちを犯すな、ーーーー                       


と、


で、
やはりおびただしい反響があったようで
その一部をさらに。



なかに私がパンパンを例にひいた箇所に意義があると某女からの投書があった。


日本の慰安婦とパンパンを同列に扱っているようですが違うと思います。日本軍
ははるばる外地へ日本の売笑婦を連れていって、現地調達していません。現地
に迷惑をかけまいとしています。                            
アメリカ軍はアメリカにも売笑婦は山ほどいるのに連れていきませんでした。敗戦
国民に命じて慰安所をつくらせ、日本人が勝手につくったのだと知らぬふりをして
いました。偽善です。日本軍だって現地調達した方がいいのにつれて行ったの
です。                                            
フランスではナチスドイツの占領下にドイツに協力したフランス人を罰しました。
ドイツの将校の愛人になった女を坊主頭にしました。               
我が国では何の制裁もありませんでした。現代の目で見れば朝鮮国民なのに、
日本軍の慰安婦になったのですから、朝鮮人の手によってまる坊主にされな
ければならないのに、ならなかったのは当時は自他共に日本人だと思ってい
たからです。                                      


な、な、なんと


板前が政治的なお話に云々するつもりはないのですが、
上記のような論調は今のマスメディアにはほとんど存在しません。
したとしても、ねじ曲げられ一般人がみれば明らかに間違いである
という風にしか紹介されません。


すくなくとも、私たちはその時代の空気を知りません。
マスメディアを通じて知る、暗い陰鬱なだけの戦争の時代は
庶民レベルではもう少し違った空気ではなかったか?
たまたま今読んでいる、「東京セブンローズ」井上ひさし 「少年H」妹尾河童
良い意味でも悪い意味でも人が伝える空気の違いを感じます。


私が知りたいのは、真実です。
真実など存在しないと言われたとしても
画一的な報道だけにさらされたくはないと思うのです。