グルメ評論家


グルメブームといわれてもう何年になるでしょう。
ワインブームも加わって未だ衰えることを知りません。


さすがに一時期に比べると本屋の棚にはその筋の本は若干少なくなったように思えますが
インターネットでは一般の方々の評論ホームページは百花繚乱の兆しさえあります。
有名どころでは
「ジバラン」「東京レストランガイド」
etc.etc.


ジバランは私も愛読(?)するホームページで
実に客観的に良くできています。
ただ、あくまで素人が、ハレの日に、自腹でいく、ためのフレンチのガイドです。
そこんところをしっかり念頭に置いておかないと
とてもスノッブな重箱の隅をつつくようなコメントがなきにしもあらずでしょう。


この手のホームページ、読者としては大変おもしろいのですが、
レストランとしてはかなり重い辛辣に感じてしまう内容です。


先のジバランはこれから利用する方のためのものとして、評論的になるのは当然としても
ホームページによってはコメントを寄せる方々のバックグランドが把握できなくて
ただの言いたい放題になってしまっているのは
私も料理店を営む側としてはとてもつらいものです。


たとえば、ホームページによっては
自他共に認める高級フレンチ
「タイユバンロブション」「レカン」「アピシウス」「コートドール」
などでも、批評されると
こんなにすばらしいレストランなのにまだ文句あるの?
と思ってしまうほど
時に厳しい内容が見られることがあります。


感じ方は人それぞれ、舌はさらに個人差が大きいとはいえ
コメントだけみていると
食事を楽しみにいっているのか、ミュシュランの覆面審査員のつもりなのか
はたまた、「料理の鉄人ごっこでもしてるのか
わからなくなってきます。


自腹で高いお金を払って食事するのですから
重箱の隅はとりあえずほおっておいて
自ら楽しみたいという気持ちを全面に出して食事するのが一番です。
「この料理はあのレストランの方がーーー」
なんて評論ぽくひそひそ話をしているテーブルより
「これ、うまいなあー」なんて
とりあえず誉めことばからでてくるテーブルの方がいいことは間違いありません。
おいしいものさえ不味くしてしまうのか
おいしいものをさらにおいしく感じさせてしまう雰囲気を作るのか
あなたはどちら?


そんな私の偏見を打ち崩してくれるようなホームページがあったら教えてください。
こちらへ