ケニカクの死


ケニカクことケニー カークランドが亡くなりました。


ジャズファンでなければ聞いたことない名前かも知れません。
スティングを聴かれる方なら「ナッシンング ライク ザ サン」などで
ピアノを弾いてる人といえばわかるかも?


ジャズの世界でも玄人うけするというのでしょうか、
楽器を持つ人、特にピアノプレーヤー(アマチュアも含め)は
ケニカクの演奏にいつも注目していました。


グループのリーダーとして脚光を浴びるタイプではありません
サイドマンとして引っ張りだこ、
演奏もどちらかといえば音数の多い華やかさはないのですが
彼が、ピアノで参加しているアルバムはいつも締まっていました。


彼のピアノが聴けるパートはかっこいいんです。
きらっと光っていました。
必ず


アルバムのリーダーにはあまり興味がなくても
ピアノがケニカクだから買ってみようかな?
なんて思わせてしまうピアニストってすごいと思いませんか。


ジャズの世界で殿堂入りするようなピアニストではありませんし、
もしかすると、忘れられてしまう存在になるかも知れませんが
私はケニカクのようなプレーヤーが大好きです。
ブランフォード マルサリスとのアルバムは一生聴き続けることになるでしょう。


まだ43歳
彼の遺体のそばには「クスリ」が散乱していたとか