ギブアップ 情けない


高校時代からの友人に久しぶりに会いました。


手紙や最近ではmailでのやりとりはしていても、酒でも飲んでというのは何年かぶり


彼のクラシックへの造詣は尊敬すべきものです。
お勧めにしたがって聞いたDiskで目を開かれた経験は数知れません。
で、知ったかぶりにはほど遠い


フランクのバイオリンソナタ(ティボー〜コルトー
ミケランジェリドビュッシー
ベルティーニ〜ケルンのマーラー
バーンスタインマーラー
ベートーベン後期の弦楽四重奏
etc.


みんな愛聴盤になりました。


その彼がふと「シューマンホロヴィッツがいいよー」と
シューマンってディースカウ エッシェンバッハの詩人の恋ぐらいで
あとおもしかったことないなあーーー」と私。


でも、彼のお薦めなら聞いてみよか。
と思って別れたのですが
うちに帰って
あれ?おれホロヴィッツシューマン持ってなかったっけ?


ほんと情けない。
2〜3ヶ月前買ってました。
ホロヴィッツカーネギー ヒストリック リターン(廉価盤)


あまりに濃密な演奏にぶったまげて、最初のバッハで疲れまくり
続けて聞けないでいました。
普通なら感動に打ちふるえて最後まで時間を忘れてーーー
というのが当たり前なのでしょうが
ここでも情けない
一曲を聴く集中力に欠けることがこのところよくあります。


2曲目に入ってます。入ってます。
シューマンの幻想曲


改めて気合いを入れて聞きました。


ことば無し。
一音一音に意志が感じられる力強い演奏
ペダルの響きにさえ説得力があります。
聴いただけでは譜面の隅々まで研究を重ね、弾き込んでいるように思うのですが
映像などで練習やコンサートをみると
ひらめきと感性だけでピアノに向かっているようにさえ見えてしまうのが驚異です。
正真正銘の20世紀の天才なのでしょう。


で、やっぱりシューマンを聴いただけでギブアップ。
ほんと情けない