個室カウンター・・・ちょっと淫靡な響きが?


カウンター席というと7〜8席
多ければ20席近い椅子がずらっと並んで
お客さまのざわめきが店のムードを作り出す
というのが本道なのでしょうが、
私ン処は変なカウンター。


椅子は4脚だけ。
1人でも2人でも一組のお客さまだけのための空間です。
4つの椅子に2組のお客さま、ということはしません。


で、お料理をお出しするのも、お酒をお勧めするのも私。
お運びの女性ではありません。


むさ苦しい私のお相手でも
「親方を独占できて、プライベートな空間が楽しめる、店で一番贅沢な場所」
と、超奇特なお客さまも、たくさんのお得意さまの中にはいらっしゃるのですが、
確かに
料理もお酒も器もゼーーンブ私が決めてることですから
そういうことに興味があるお客さまと
お話をさせていただきながら楽しんでいただくにはもってこいの場所なのです。


2階のお部屋はもちろん個室ですが、
トイレに行くときに廊下でばったり会いたくない人に会ったり、
なんてこともまったくないことではありません。
カウンターはトイレも別、
そんな理由で、お忍びのお客さまにとってもこのカウンターは人気。
やっぱり、カップル(特に秘密のではなくても)のお客さまが
このスペースをご予約されることは多いようです。


もともと建築の時、この空間は事務所にでもといっていたのですが
「この高い土地にそんな贅沢な。金を産める場所だよ」
と、お客さまに言っていただいたのがきっかけでした。
で、
カウンター。


白木のカウンター、というのは抵抗があって
大理石に塗りのお膳。
というイメージだけがありました。
それならイタリアの大理石。
じゃ、椅子も大好きなイタリアのもの
カッシーナに具合のいいのがなくて、アルフレックスに決定しました。
ってなわけで、実際の処は瓢箪から駒のように話ができあがったのでした。


1組だけのというのも椅子を並べてみたら
ゆっくり、ゆったりしてもらうには2組じゃーーー
と、決まっただけで確固たる意志のもとではありません。
いい加減なもんです。


どこにでもあるカウンター席ではないので、未だに呼び名が定かじゃありません。
個室カウンター・・・ちょっと淫靡な響きが。
プライベートカウンター・・・今はそんな風に言ってますが・・・。


いい呼び名があれば、是非こちらまで。
お知恵を拝借