苦くない、曲がっていない胡瓜


修業時代、胡瓜の先はかなり苦い物でした。


下準備に、必ず付け根の皮の部分を薄く剥いてからでないと使えませんでした。
胡瓜を手にしたら、自動的に皮をむいていたのに、今は全く必要ありません。


当時はもう、胡瓜は曲がっている物という意識はありませんでしたが、
露地物が盛んに出回る夏には、曲がった胡瓜は安く買えたものでした。
今では曲がった胡瓜を八百屋で探すのが大変。


時代はどんどん変わっています。


さて、お安い胡瓜を使った簡単料理。


「胡瓜と茄子の醤油漬け」
胡瓜 茄子を5mm位の賽の目に切る
茗荷のみじん切り、人参の細かい賽の目
できれば、紫蘇の実、穂紫蘇の実なければ大葉のみじん切り
これらを醤油とお酒を同割であわせた物に1日漬ける。
作り置きできます。
温かいご飯の上に乗せると、もう一杯のおかわりは必至。
ダイエット中の方にはお勧めしません。


「胡瓜と椎茸の胡麻クリーム合え」
乾燥椎茸をぬるま湯でもどす。
漬けた汁ごと火にかけコトコト。
お酒、砂糖、濃い口醤油で味を付ける(あまり濃くなく)
さましている間に胡瓜を薄くスライスし、
立て塩につけしんなりさせた後よく絞っておく
あたり胡麻をボールに入れ、椎茸の煮汁で徐々にのばしていく。
砂糖、濃い口醤油(味が濃ければ煮きり酒で薄める)で味を調える。
椎茸をスライスし、胡瓜とともに胡麻クリームで和える。
ちょっとした箸休めにぴったり、休肝日の方にはお勧めしません。


「蛸の緑酢」
ゆで蛸を1cmくらいの賽の目に切ります。
胡瓜を下ろし金でおろし、ざるにあげて軽く水気を切ります。
おろした胡瓜と蛸を和え、酢、ほんの少々の薄口醤油で味を付けます。
場合によってはレモンの絞り汁を入れてもいいでしょう。
活けの真蛸、千鳥酢、などを使えば料理屋の一品になります。
淡麗辛口の冷酒にはたまりません。
ビール党の方にはーーーーにもお勧めします。