すしが嫌いな寿司屋さん

「きよ田」(銀座)さん。
「私、自分でほとんど食べないから
おしいかどうかわかんないんです。下手したら味見もしないくらい」


ふつうだっらこんな寿司屋に通う人いません。
まあ、90%まずい。
冗談だとしても場末の寿司屋の兄ちゃんが言えば冗談で通るかも?


でも、名店の誉れ高い「きよ田」さんの話。
で、うまい!うまい!うまい!
文句無くうまい!


ここまで素材がよければ「私すし嫌いです」というお寿司やさんが握っても
文句のつけようがありません。


ものの味がわからなければおいしいものはできない
という持論、と言うよりは常識はがらがらと崩れます。
第一、きよ田さんにうかがったのは
ものの味をわかるようになりたくって続けている修行(趣味?)(楽行?)
の一環なのですから。あきれてしまいます。
まっ、その話は置いといて、うまけりゃいいか、というはなしにもなります。


緊張は電話予約から始まります。
予約の電話で気に入らないと受け手もらえないという噂。
5日前に電話を入れると、
「申し訳ありません。○日はいっぱいでして」


やっぱり、噂はほんと?でも、機嫌が悪いという風でもない。
気を取り直して、もう一回受話器を取り、
「先ほど電話しました浜松のSですが、翌週の〇日では?」
「ありがとうございます。お席をお取りできます。」
やった!
考えてみたら、予約のみの寿司屋なんて他に聞いたことありません。


次は資金繰り。
2人で
4万?
8万?
いや10万は・・・?
何しろこればっかりは寿司屋さんです。食べてみて勘定書をもらうまで
わかりません。
Brutusの寿司屋特集にもほとんど店で目安の金額が書いてあるのに
きよ田さんだけは燦然と「時価


定期崩さなきゃだめ?


つづく