見習いたい方


座右の銘「適当」もしくは「いい加減」


な私です。本当は日頃の所作をしっかりしたいのですが、もうあきらめた。。。から無理をしないで「適当」にしました。


ですから仕事でも私生活でもきめ細かく怠りない方にはとても憧れます。




あるお得意様は電話での注文が、すでに文章で書き起こしているのではないか?と思うほど、よどみなく、必要事項を簡潔におっしゃってくださいます。私の方は、伺った注文を書き留めて復唱するだけで足ります。


普通の注文ですと


「お弁当お願いしたいんだけどぉ」
「はい、ありがとうございます。日時はいつがご希望でしょう?」
「○日です」
「はい、来週○日○曜日でございますね。ご用意できます。お時間は何時頃?」
「○○時に取りに伺います」
「おいくらでご用意いたしましょう」
「いくらがあるんでしたっけ?」
「○○円〜○○円です」


と、やりとりが続くのが普通ですが、件のお得意様は



「(株)○○の○○です。 来週○日○曜日にお弁当をお願いできますか?」
「いつもありがとうございます。ご用意できます」
「では、○月○日○曜日 ○時受け取りで、○○円税込みのお弁当を○個お願いします。現金でお支払いします」


で、私は復唱するだけ。二行で用件を済ませてしまいます。


しかも、お弁当の受け取りの時間にぴったり、笑顔でお越しになります。


さらに横付けされた車は必ずピッカピカ。車内もきっちり整理されてお弁当を置く場所をきっちり確保してくださっています。


スタッフと共に毎回ホレボレしつつお見送りをするのです。






先日 松本へ小澤を聴きに行ったお話をしました。実はメンバーの中に、友人の仕事上お付き合いのある女性もいっしょでした。


FBですでにいくつかのやりとりをした後、当日出会った彼女は、TPOを考えたシックだけど上品で清潔感のある濃いブルー 麻のツーピースに黒のパンプスと黒の落ち着いたバッグ。コンサートにお出かけでも華やかさとは対極の一歩引いたしとやかな装いで現れました。


買い物につきあっていただく間も、初対面の距離感を上手に埋めながら、常にこちらの話を聞きながらアドバイスをくれます。バッグ以外の持ち物も気持ちよく整理されているようで所作によどみがありません。


電車の中での同級生同士のバカ話にもにこやかにつきあってくださり、聞き上手も半端でないレベルです。


聞けば、かなり偉い方の秘書をなさっているそうで、「そりゃ、そうだろう」 仕事が彼女を造りあげたのか、彼女のような人柄だからこそ秘書として選ばれ仕事を極めているのか、いずれにしても高いレベルでお仕事をされていることは十分に推し量れます。


仕事柄、大会社のエクゼクティブからの注文は秘書の方から連絡が入ることが多いので、多くの秘書さんとやりとりをしてきたのですが、彼女のようなレベルの人はあまり多くはないような気がします。


というような表現をすると、堅苦しくて几帳面な姿を想像するかもしれませんが、そこに3%くらいの「ほつれ」があるのが素晴らしいのです。


ちょっとした天然のボケが自然に出て顔を赤らめる、何気なくこける。


完璧です。


80%のほつれと、5%の几帳面 15%の適当で構成される私とは大違いのレディーでありました。