頂き物


「CDできました」とお得意様から頂戴した”FtoG+A”


FtoG+A

FtoG+A


マスタリングする前の音源も聴かせていただいて、アルバムの完成度の高さはすでにわかっていたとはいえ、完成品として演者ご本人からできたてを頂戴できるという至福。


すでに以前のアルバムも板前日記で紹介していましたが、今回のアルバムは「+A」とあるように、二曲にピアノが入っています。完成前のCDを聴かせていただいたとき「このピアノ誰だと思いますか?」と聞かれ、二曲目ヴィオラ・エンルアラーダのセンスの良さは・・・フェビアン・レザ・パネさん?・・・と思ったら、実際には予想を遙かに超えるアンドレ・メマーリ!


アンドレ・メマーリ 天才です。


アルバム中二曲しか参加していないのに、その存在感は圧倒的。


ヴィオラ・エンルアラーダ」ではあくまで寄り添うように、静かにしっとりと、わずかなソロパートでは流麗にして咲く花のように。


「バーラ・コン・バーラ」ではメマーリ激しく疾走し、天馬のように駆け抜けます。そこでは源之新さん超絶パンデイロのグルーブ(このタメのある重厚にして粒のたったリズムは日本人の枠を遙かに超えたワールドレベルです)とマチャードの切れが織りなすようにぶつかり合い、息もできないほどの格闘技を繰り広げ、終わったときに数秒の真空状態を経て「ほーーー!」と大きなため息をついてしまうのです。


ああ、この三人のグループでワールドレベルの活動をしていただきたい!


ワールドカップのブラジルの音楽はボサノバであると大きな勘違いをされている方全員に聴いていただきたいスーパーアルバムです。





もう一つの頂き物は塩野七生さんの著作



20年近く毎月欠かさずご来店いただいているお得意様が「もう歳も歳だし、蔵書を少しづつ整理したくてね」「ブックオフや図書館に持っていくよりは好きな人に読んでもらった方がいいから」とおっしゃって、ご来店のたびに二冊三冊と持ってきてくださいます。


中でも塩野本は全著作をもっているということで、「コンスタンティノープル陥落」と「ローマ人の物語」の一部しか読んでいない微ファンの私を洗脳するように分け与えてくださいます。


ありがたい!