烏龍茶


烏龍茶がいつ頃から日本料理店で使われ、違和感なく注文されるようになったのか?


すでに思い出すことができないほど昔のことではあるのですが、私が料理人として仕事をするようになった昭和50年代にはまだ烏龍茶は日本料理店では使われてはいませんでした。


たぶんペットボトル入りの烏龍茶から普及が始まったからかもしれませんが、中華料理以外の多くの料理店では「烏龍茶=ペットボトル」の認識が当たり前だと思われています。



日本料理店で最後に暖かいお茶をお出しすることは普通の流れですが、ここでのお茶にペットボトルのお茶を温める店は少ないと思います。


烏龍茶はペットボトルで日本茶は茶葉から・・・同じお茶なのになんで? 


烏龍茶だって茶葉から出すのが普通だし、その方が美味しいじゃん。


そう思ったのが20年くらい前。毎日繰り返していると不思議に思わないというのが困ったことなんですが。。。


アルコールが苦手な方の烏龍茶の注文には、注文する側の若干のあきらめ感と、提供する側のしかたないじゃん感があるように思います。


ペットボトルからドバドバいれるよりはほんのちょっと面倒くさいですし、真っ当な茶葉を仕入れるのも少々の努力がいりますが、「お茶=茶葉からいれるもの」が当たり前だと思えるようになれば自然な流れになります。だってお足を頂戴するのですから手間をかけるのが商売ってモンです。


というわけで、こんな器を使って烏龍茶をお出ししてます。