「最終特快」「ザ・コンテンダー」
なにやら特別な賞をとったらしいと知り、録画しておいた「最終特快」(NHK)が素晴らしかった。
NHKの単発ドラマには一年に一本くらいは必ず秀作が現れます。
柄本佑 関めぐみ「生むと生まれるそれからのこと」とか、尾野真千子 原田芳雄の「火の魚」とか、佐藤江梨子 森山未來「その街のこども」 近年ではたまたま見ることができたこの三本も含め深く心に残る作品でありました。
普段地上波TVを見ると、みるみるうちに頭が膿んできそうな気がして、チャンネルとHDDに切り替えて、録りためてある映画を観てしまうので、ドラマ、特に単発ものは見逃してしまいそうになるのが辛いのであります。
そうやってたまたま観た映画「ザ・コンテンダー」が見応えがありました。2000年の作品で、主演女優などアカデミー賞にもノミネートされているはずなのに、田舎町ではスルーされたのか、全くノー・チェックの映画で、あらすじはおろか、俳優陣も全く知らずに見始めました。
いわゆるホワイトハウスの副大統領候補をめぐる政治スキャンダルを描いた作品なのですが、大好きなゲーリー・オールドマンがいい演技をしているというだけでひきこまれ、どちらかというと脇を固める出演が多いジョアン・アレンが主演。前半のスキャンダル暴露合戦から、後半に向けてドラマチックに展開していく脚本も素晴らしい映画でありました。
それからすぐ後にバラク・オバマやヒラリー・クリントンがホワイトハウスの椅子に座る時代が来ることを監督脚本のロッド・ルーリーは予見していたのでしょうか?
相変わらず知らない映画、見過ごした映画がごまんとあるという万年映画初心者な私。