「趣味] ジオラマ


子供のころプラモデルブームが何度かありました。


戦車 ゼロ戦 大和などという戦争物に憧れて親にねだっては作るものの、いつも部品があまったり、どうやっても組み込めない部品を無理矢理突っ込んで壊してしまったり、できあがりはしたもののシールを貼る段になると横にずれたり水の中で丸まってしまったり。。。。結局ペイントまでして完成させたことがあったかどうか?


「俺って不器用なんだ」と知らしめられた最初の一歩であったような気がします。


それから下ること遙か四十年。2006年に浜松市立美術館で開かれた「山田卓司展」でジオラマの世界に初めて接しました。プラモデルが行き着いた先にはこんな素晴らしい世界があったんだ・・・と。


虜になる芸術作品 職人仕事の入り口はまずその仕事っぷりに圧倒させられるということ。


音楽ではそれまでの人生で来たこともないような音に圧倒され、ファインアートでは芸術作品のパワーに圧倒され、職人仕事でもその緻密さと、積み重ねた研鑽の日々に圧倒される。


山田卓司さんの2006年の展覧会は初めて触れたジオラマという世界に圧倒された一日でした。


浜松在住の卓司さんのジオラマの常設展が今年になって歩いて三分の処にできました。そして先週日曜日からは卓司さんの他に奥川泰広さん 山本日出男さんの作品も加わりさらにさらにお三方の鼎談まで楽しめるという存外な企画がありました。なんという幸せ。


その作品群はこんな感じ
















何が素晴らしいって、これらは緻密でリアルというだけでなく、情景の中に物語をイメージさせる力にみなぎっているってこと。こんな常設展ってほかにあるんでしょうか?この地にいて見ないのは明らかにもったいない。常人には到達できない圧倒的な世界がそこにあります。