いくたさんの丹波黒


今年は各地で天候の不順のために野菜の生育がままならないようです。


毎年いただく丹波いくたさんの丹波黒枝豆も普段の生育とはちょっと違うようで、万が一を考えて早めに送ってくださいました。この枝豆を使わないと秋が深まった気持ちになりません。


丹精込めた枝豆にはこんな言葉が添えられています。



丹波黒といわれる品種の黒大豆は日本全域で生産されていますが、発祥の地である丹波篠山産は全国生産のおよそ5-10%です」といくた農園の生田さんはおっしゃいます。生田さんの丹波黒は完全無農薬・無肥料。


「黒大豆枝豆の旬は秋です。10月に入りおよそ二週間だけ食すことができます。丹波篠山特有の気候風土、丹波霧のうるおい、粘土質の大地で生まれ育った黒大豆枝豆の「粒の大きさ」「甘み」「旨み」「コク」絶妙なバランスはほかの産地ではまねができないと思います」


「朝日が昇り始めた早朝、澄んだ空気と丹波霧に包まれて収穫が始まります。収穫方法は機械に一切頼らない”手もぎ”  スタッフ全員が籠を持ち、畑に入って黒大豆の前に座り込み、ふくらみの大きいサヤからもぎ取っていきます。収穫時にサヤは常に濡れ新聞で覆われて保湿に配慮します。検品所に持ち込まれてさらに一サヤ毎に調べられて冷蔵庫に保管されるのです」



生田さんの丹精込めた丹波黒大豆枝豆は枝豆のいきついたところにある豆です。普通の枝豆ですと、およそ三分茹でることでビールと相性のいいおつまみになるのですが、この豆は大豆になるぎりぎり手前の旨みが凝縮したシロモンであるがゆえに茹で時間も約20分。ふっくらもっちり豆の味わいがしっかり味わえる枝豆に仕上がるのです。お客様の顔を見てすぐに茹で初め、熱々を召し上がっていただきます。