現実離れ・・・ではない現実〜「冷たい熱帯魚」


園子温監督作品「冷たい熱帯魚」を観てきました。


強烈です。圧倒的です。おもいっきり滅入ります。


これほどエグイ暴力と殺人、死体処理、倒錯した性描写は映画、物語で発表しても真実味がないはずなのに、実話に基づいているという事実で一気に萎えます。


昔から外国映画にはこういう私の常識の範疇外の描写がありました。


たとえば「テルマ&ルイーズ」たとえば「モンスター」


バイオレンス描写やDVは・・・・野蛮な外国だからなどとお気楽に考えていたのです(短絡的ですが)


しかしながら、お隣韓国映画でも見られるようになりました。たとえば「母なる証明」たとえば「息もできない」


そして日本でも。


「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」「ヒーローショー」


つい最近観た「ヒーローショー」でもあわられるのはどこにでもいそうな若者たちではあるのですが、一言一言、行動のすべてが共感できません。私の心に入ってくる言葉ではなくて、やぐされた傍若無人な言葉ばかりで心がささくれるばかりでありました。こんな連中は周りにはいないはず、でも世間を見渡すと昨今ではこんな連中がたくさんいるのかも。。。実際、近所で早朝に騒いでいる迷惑なホスト達はこんな風なのです。


同様のことは今回の「冷たい熱帯魚」でも言えます。すべての登場人物は私の生活圏のなかにはいないようなキャラクターで、できうることであれば一生半径10m以内には近寄りたくはない人々でありました。でも物語の中のお話と言うだけでなく実際にいたのです。


信じられないけど、ともかく衝撃的。