ヴァン・ゴッホ展


名古屋に移ったヴァン・ゴッホ展へ出かけてきました。


日本人 みんな大好き印象派、中でも愛してやまないヴァン・ゴッホです。


お得意様に「混んでるよぉ」とは告げられてはいたのですが、まとめて観る機会がなかなかありませんので、少々の混み具合は承知の上で足を向けたのですが、日曜日のこともあって、京都の若冲以来の混雑でした。


「作品の前でゆっくり」などはありえません。不謹慎を承知の上でぐいっと肩を押し込んで作品の前にたどり着いても、じっと目詰めることは不可能です。なにしろ会場が狭い。前回モティリアーニを観たときも、ギリギリの広さであったのですが、バン・ゴッホでは無理・・・というキャパです。


人気展覧会にだけは人々が押し寄せる(私もそのうちのひとり)昨今だと聞きますが、入場制限、チケット販売制限を設けてもゆったりと観られる環境を作る努力をしていただけると嬉しいな・・・と思います。


20代半ばの頃訪れたボストン美術館では、ヴァン・ゴッホ アンリ・ルソーなどの印象派の部屋にしばらく私だけ・・・という至福の時間を過ごしたことがありました。シンとする館内で、作品に近づいたり離れたり、中央の椅子に座ってゆったり眺めたり。あんな時間はほんの一瞬の奇跡だったのだろうか?