お辞儀


清涼飲料水の新しいCMキャンペーンに抜擢されたらしい、初見の美しい女の子が動画に出ていました。


17歳 美形 スタイル抜群 いうことのない外見なのに、最初のお辞儀は「ぺこっ」という感じのあっさりとした・・・というか、誠意は感じられそうもない今時の(今だけではないかもしれませんが)10代の女の子っぽい振る舞いなんであります。


おっしいなぁぁ。


あれでモデル立ちなんぞせずに、ゆったりきっちっと真摯なお辞儀をしたら、オジサン、イチコロなのに。



そう、お辞儀って、特に若い子たちだと生まれ育った家庭教育とか、人に見られる太刀振る舞いまで心にとめるゆとりをもつ頭のよさとか、人物の素性とかまで推し量れるくらいに大切なモノのような気がします。


若い時分から人目にも美しいお辞儀ができる子は80%くらいOKです。いろんなところで使える子です。


以前にも書いたことがあるような覚えがありますが、お辞儀って学校で指導があるわけでなく(私の時は受験の直前に付け焼刃なヤツがあった程度)、家庭でも両親が手取り足取りというケースも少ないのではないでしょうか。


かく言う私も、自分の長女の学校面接の少し前に、「ああ、そうだ。お辞儀、してご覧」といって見て、そのお粗末さにあわてて、立ったとき、正座した時のお辞儀の仕方のレクチャーを子供三人並べてしたことがありました。うっかりしていると、そんな親の勤めさえ忘れてしまうものなのです。


私自身、毎日お客様にお辞儀をしています。特にお帰りの時のお辞儀はとても大切です。


基本的には、「こんな田舎町の料理屋に予約までしてお越しいただいてありがとうございます」という気持ちを表すためのものですから、深々と丁寧にするものなのですが、それはそれ、お客様によってもそのお辞儀の仕方は変ります。案外、ぐっと深く頭を下げずに、目も軽くあげて手を振るなんてこともありますし、軽い会釈のようなこともないわけではないのです。タクシーでお帰りの時など(よくあります)、車が発車する直前に深く頭を下げ、一度軽くあげてもう一度お客様の目を見て軽く頭を下げるという手法も。


要はお客様の心の負担にならない程度に丁寧に、しかも感謝の気持ちはタップリ表現できるように・・・というのが基本です。