成人式


この日記に家族のことを書くことは意識的に避けてきたのですが、先日の成人式が個人的にとてもエポックな事柄でしたので少々。


今年の成人式で次男が成人をむかえ、子供達三人が無事巣立ったことになります。まだ次男は学生で親のすねをかじっているわけですが、親の勤めを果たしたという感慨が思った以上におしよせてきて、自分でも驚いています。


成人式で実家に戻ったとはいっても、どのウチでも同じでしょうが、家で親といる時間なんぞはほとんどなく、朝、式に出かけてそのまま友達と深夜まで遊びほうけているわけで、親だけが「ああ、成人かぁ。。。」とひとり(というかふたり)しみじみとしていました。


これで私はいつ逝っても大丈夫。みんな好きにやってくれ(借金は残るけど) 定年がない個人営業の私にとっては、会社勤めの方々の定年と同じようにひとつの区切り、肩の荷がおりたような思いに駆られます。


まっ、私もそうであったように、子供の側からしてみれば、自分一人で大きくなったようなつもりでいるのでしょうが、何十年か後、私にとっての孫が成人をむかえた頃にきっと同じ思いになるんでしょうねぇ。


子供達が産まれてから成人するまで、子供の成長と共に歩んだ二十数年は間違いなく人生最良の日々でした。育てたというよりは、子供達がいることで得た私の幸福感はなにものにも変えがたいものでありました。仕事で成功できなくても、社会的な地位を得られなくても、金銭的に恵まれなくても、この幸せがあれば私の人生はよきものであったと思い返せます。