襖絵の行方
店の小萩の間には林和一さんに描いていただいた襖絵がありました。
さて、この襖絵を改築後どこへ持っていこうか?・・・と設計家さんと相談して決まったのは玄関。
玄関に掛ければすべてのお客様の目に触れます。
お軸や絵画と違って一番よく使われる部屋の扉ですので、15年の間に汚れも付き、取っ手に近い部分は傷んだところもあります。それでも作者の和一さんに聞けば、「15年、この場所でよくここまで綺麗に保てましたね。お客様の筋がいいことがわかりますよぉ」とおっしゃっていただきました。経師屋さんの腕がいいこともあって、しわやたわみなども微塵もありません。この経師屋さんに絵をはがしてもらい裏打ちと補修をしてもらいます。特に取っ手の部分をどんな風に処理するのか?さらに技術の見せ所、楽しみです。
直接壁に貼り付けるのか?パネル張りにして額を作るのか?酔ったお客様が誤って触ってしまわないようにガラス張りにするものか?これから考えて見ます。
玄関はこの大きな絵と、お飾りか生花だけで充分に華やかになってくれるでしょうね。